250525 千葉
- 光太郎 笠原

- 6月1日
- 読了時間: 3分
更新日:7 日前

「稲毛花のマラソン」のフルマラソンの部に出場して優勝した。
61人中1位の成績。二年続けての出場で、前年は2位。今年はその時の優勝者が出ていなかったものの、前年優勝タイムを上回る(というか下回るというか)好記録で1位を取れたから、文句なく誇っていい成績だろう。うれしい。
コースは去年と同じ。稲毛海浜公園内の一周3kmのコースをぐるぐると14周回る。駅伝・30km・ハーフの出場者ともあわせて250人くらいが一斉にスタート。駅伝・ハーフの選手はペース早くて、どんどん先に行く。フルは少数派で、そんなに飛ばす人はいない。自分のペースを守って走ることを心がける。
今回も自分がどんな順位で走っているのかはわからない。途中で妙に自分にぴったりくっついてくる人がいることに気づく。他にいくらでも早い人はいるのに、なんで自分をマンマークなのかと不思議がってた。あとで考えるとそれがフルで2位になったランナー。その人は順位を把握していて、自分についていくことを目標としていたようだ。マークされた当の本人は、あんまり気にすることはない。淡々と自分のペースで走っていると、そのうち勝手に引き離すことができた。やっぱりマラソンは自分のペースで走ったもん勝ちだ。
今年もしおりちゃんが応援に来てくれていた。その前でいい姿を見せられて良かった。
現地で合流する段取りにしていた。朝話した感じでは、時間に余裕持って来てくれることになってたけど、後半になっても姿が見つけられなくて、心配していた。最後の周回のゴール前でやっと見つけられた。きちんとゴールに間に合わせてくれるところはさすがだ。
ばっちり表彰式の様子も撮影してくれた。もう少し派手に喜ぶリアクションしても良かったかな。まあそれは次回優勝した時に取っておこう。一緒に表彰台に上って撮ってもらった写真もいい記念に残る。
稲毛に住んでいるまりえさん家族ともその後合流できた。
家にお邪魔してシャワーを浴びさせてもらう。優勝の報告をして、一緒に食事をした。旦那さんは空手の指導者で、本格的なスポーツマン。とりわけ今日の結果を祝福してくれた。近くのヤオコーで買ったおそうざいがとてもおいしい。広くて開放感のあるベランダに出て涼ませてもらう。気持ちのいい風が吹いている。向かいの駐車場で猫が二匹寝ていて、それにカラスがちょっかい出してからかってた。ほのぼのするレース後の時間を過ごすことができた。そんな感じの一日。
今回は優勝したから勝者の文章だ。
古来、勝利よりも敗北から学ぶことのほうが多いとされる。そしてスポーツは敗者の物語の方が圧倒的に面白い。個人種目の場合は特にそうだ。「ロッキー」だって最後に負けるから感動的なラストシーンだった。たぶんそれは敗者の方が大多数だからだと思う。今日だって、61人のうち優勝の気分を味わえるのは自分だけ。あとの60人と違う気持ちだったのも自分だけだ。61人のうち60人に響く物語の方が、感情移入しやすいに決まってる。だから共感も深くなる。
でも裏を返せば、他の60人が経験できない特別な感情を自分は感じることができているということだ。それはそれで素晴らしいことのように思える。
どんな感じか。それはなにかで優勝して自身で感じてみるしかないんだな。とてもよいものだから、またこの気持ちを味わうために走っていこうと思う。



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