210501-0505 東京・神奈川・埼玉・千葉
- 光太郎 笠原

- 2021年5月5日
- 読了時間: 16分
更新日:2021年5月29日
2年前のゴールデンウィークにこの試みをはじめた。
10連休の間に新たに3県へ行き、すっかりこの時期のランが気に入った。それから2回ゴールデンウィークを迎えたわけだけど、どちらもロクでもない緊急事態宣言のおかげで、遠出ができない。もどかしいところもあるけれど、最近Amazonでランニング関係のいい買い物が2つできたおかげで、気分はポジティブだ。
ひとつはBE8のランニング用リュック。今までポーチだけだったから、収納できる荷物が段違いに増やせた。着替えなんかも詰められるから、片道だけのランで、行けるところまで行くっていう選択肢ができた。
もうひとつは、ナイキのリアクトインフィニティラン。同じシリーズの”2”が出たおかげで、型落ちになった初代モデルが安く買えた。これがとてもいい。足への負担を飛躍的に軽減するっていう触れ込みのシューズ。確かに走っててラクだ。疲れが残らない。それなりにスピードも出せるし、走ってて心地いい。連続してのロングランが、よりしやすくなる。
この2つを手に入れたんで、今年の5連休は、「毎日25kmのロングラン」「片道だけ行けるところまで行く」っていうことで走ってみることにする。この目標立てたことで一気にモチベーションが上がる。
5月1日(土)
まずは、井の頭公園へ行ってみることにする。ランナーにとっては、ポピュラーなコース。行ったことはあるけど、走ったことはない。
家から西へ向かう。後楽園、飯田橋の方まではよく知った道。ここから大久保通りを行く。新大久保・大久保のあたりは連休初日の朝ってこともあり、若者たちが何グループかたむろしていた。もちろん感心はしないけど、それくらいハメを外す子たちがいるのは、正常なことだと思う。長らく続く自粛の空気に意気を落とすことなく、健全に遊ぶといい。
中野までは走ったことがあって、その先が初めての道。高円寺のあたりで高南通りに入る。この辺は杉並区になる。23区はだいたい走ってきたけど、この区を走った記憶はない。家から微妙な距離にあるところだ。和田堀公園っていうとても広い公園を横切るんで、そこで休憩していった。ここはランナーが多い。広い公園には必ずいるもんだ。自分は公園で走るメリットあんまりわかんないんだけどね。とはいえ今日は井の頭公園を目指す。

環八を通り過ぎたあと、立教通りっていう小さな通りを走る。住宅地の中を通るとても閑静な道。人も車も通らない。ここを真っ直ぐ行けば井の頭公園だ。
家から21km弱くらいで公園へ到着。南端から中に入り、早速園内を走る。朝6時半前だけど、かなり人がいる。散歩か、ランか、犬連れか。井の頭線の高架をくぐる時ちょうど列車が走ってきた。そういえば、園内に線路ある公園なんだよな。井の頭池の周囲を軽く走ってきた。人さえ少なければ、とてもいいコースなんだろう。西側にはジブリ美術館もあるから、そっちにも行ってみる。もちろん中には入れないから、外観だけ。雰囲気はよくわかった。テーマパークっていうよりは、やっぱり美術館なんだろうな。想像だけなんで、本当かどうかわからないけど。いつかは中も見たいとは思う。
ちょうどその時間は、NHKのラジオ体操が始まった時間で、近くで20人くらいが体操してた。 思い出したのは、公志くんがハワイのホノルルマラソンに出た時の話。前夜祭で、現地のMCが「日本人誰もが、この音楽を聞くと、ダンスせずにはいられない」って言われて、かかったのがラジオ体操の音楽だったとのこと。「確かに」って納得した。あのイントロ聞いて、「はい」って振られると、やっちゃうのはわかる。大きい公園だと、やっぱりみんなでやってるんだね。上野公園にもたくさんいるもんな。ラジオ体操、偉大だ。


最終的には三鷹駅まで足を伸ばして、それでちょうど25km。
今日の楽しみは朝食。シズラー三鷹店へ行ってきた。
モーニングビュッフェがすごく好きだ。モーニングやってるお店はたくさんあるけど、モーニングセットって、たいていランチとかに比べて品数もボリュームも少ない。走った後ガッツリ食いたい人にとっては、食べ放題っていうのはとても魅力的だ。オーベルジュとか立派なやつじゃなく、ファミレスの気楽なやつがいい。ココスとシズラーによく行っている。ココスは一般的なファミレスのモーニングの食べ放題。1,000円弱だからコスパで言えば文句ない。シズラーの方が少し高級。根が張る分、クオリティも高い。特に野菜がたくさん摂れるのがお気に入りだ。シズラーの中では押上店によく行く。そこはホテルの朝食ビュッフェ会場になってるところで、シズラーの中でもモーニングのグレードが高い店。この三鷹店も同じくホテルの中にあるお店。店によって品揃えが若干違うんだけど、大きく違うのは、肉系のホットディッシュがあるかいなか。押上店はあるけど、大塚店にはない。ここはある。チキンソテーだった。それがあると、メインが決まるんで、組み立てやすくなる。リカバリーのために炭水化物を摂るし、野菜もたっぷり摂る。カレーライスに枝豆とブロッコリーをたっぷり乗せたアレンジメニューを作る。そしてメインも楽しむ。素晴らしい。申し分ない朝食だ。開店直後の7時に入店したから、人がまばらで、ゆっくり朝食が楽しめる。それもまたいい。ランの直後にたっぷり食べられるのも遠征ならではの利点。いい時間過ごせた。
5月2日(日)
二日目は等々力緑地へ行くことにした。
昭和通りを南へ行く。日本橋、銀座を通り、皇居の方へ出る。ここまでは週一回は走ってる道。そこから桜田通りを走っていくところが新たなコース。東京タワーの脇を通りすぎ、高輪とか白金とか高級感あふれる街を行く。
新しい道を走るときは、交通標識を注意深く見ながら進路を確認する。よく出てくるのは「五反田 ○km」の表示。それ見てて、小田原の実家まで初めてチャリで往復した時のことを思い出す。その時も同じ道を通って、何度も出てくる「五反田」表示に、「五反田には一体何があるんだ?」と期待しつつ進んでいった。程なく着くことになるんだけど、特に何があるわけでもない。山手線の高架があって、それをくぐり、目黒川を越えるだけだ。多分この「山手線の内側・外側を分けるポイント」ってところが、地理的には大切なんだろうとは分かったけど、拍子抜け感はハンパない。特に神奈川方面から来た時は、はるか手前から、五反田まであと何km見えるんで、そこにあるのは愛の国ガンダーラか、五反田か、なんて期待も膨らんじゃったり… それは期待しすぎだね。そんなユートピアはありませんでした。
中原街道に入り、しばらく進む。すると今度の通行標識のメルクマールが「丸子橋」になる。そこが今日のゴール近くでもあるんで、その表記はありがたい。ゴールまで残り何kmかがわかるのは、ランナーにとっていいはげみになる。
途中で洗足池の脇を通る。昨日の井の頭池ほどではないにしろ、ここも大きな池。不忍池と同じくらいかな。井の頭池と同じように、ここにもスワンボートがある。あれ見ると乗りたくなる。それなりに漕ぐの大変なんだよな、しばらく乗ってないな、なんて思う。池の周りは歩道になってる。道幅は狭く、走ると迷惑なんで、少し歩いてみる。まだ6時くらいだけど人は結構いる。天気のいい5月の朝、緊急事態宣言でどこにも遠出できなければ、ここ来るよな。自分も地元だったらくるだろうな。
そこまで来ると目的地も近い。くだんの丸子橋は今日のフェイバリットポイントにもなった。橋越しに見た武蔵小杉の高層ビル群はすごくキレイ。丸子橋自体がスカイブルーのとても鮮やかな橋。それに加えて、一面に雲のない晴天だったんで、とても風景が映えて見えた。反対側の橋には、ちょうど東急線のんびり走ってきて、より牧歌的な印象があった。こういうの好きだ。

橋渡ってしばらく走ると、目的地の等々力緑地に着く。公園、陸上競技場、野球場、テニス場とある。前にフロンターレの試合で競技場には行ったことあったから、近くに来ると記憶が甦った。知ってる道と自分が来た道がつながるととてもうれしいもんだ。等々力陸上競技場は外から見る。中もちらっと見えて、スタンドもトラックもフロンターレカラーの水色に彩られている。競技場の近くもこのシンボルカラーがちらほら見えるし、そう思うと丸子橋も関係あるのかもって考える。カラーのある街って好きだ。今日の空の色もそうだし、水色が印象的な一日になった。

5月3日(月)
今度は埼玉方面へ行く。目指したのは越谷レイクタウン。吉川で浮き球の大会を開催していた時代、新しく駅ができて、街が作られていく様子はなんとなく横目に見ていた。まだ降りたことはない。地図で見ると、池自体、周囲を走れそうな雰囲気だ。今回の中では珍しく、目的地でも本格的に走ることが目標のランだ。
日光街道を北上する。草加までは前にも来た事があった。その時は草加松原で松尾芭蕉の像を見て折り返してきた。今日はそのまま進む。草加松原は、脇に綾瀬川が流れていて、川沿いに走れる。道の両脇が背の高い松林になっていて、すごく風情がある。前回来たときは冬の寒い時期だったけど、今日の陽気だとより余裕持って走れるんで、気分が昂まる。
東京外環道とぶつかるところで公園が終わり、自分もそこで道を折れる。ここからは高速沿いの側道を走っていく。一昨日、昨日と都心を抜けて走ったいったし、今日もここまで大きな幹線道路沿いを走った。ここはほとんど車通りのない、それでいて割と広い道。そういうところはすごく気分良く走れる。
東埼玉道路にぶつかるところで左折する。ここからはさらに車通りが少なくなり、道幅も広くなる。そんな訳でより気持ちがいい。この道沿いには、「そうか公園」があるんで寄ってみた。ここも広々としたランナー向けの公園だ。走っていて気持ちいい。あとで公園のウェブサイト見た。面白かったのは、「そうか桜」っていう、草加市が押している桜の品種があるらしいんだけど、『「そうか桜」の名所となるか?』って、でかでかと書いてあった。「なるか?」って、スポーツ新聞の見出しじゃないんだから、とツッコミのひとつも入れたくなる。でも、なるといいですね、心から願ってます。今日は印象に残らなかったけど。

しばらく進むと、中川から流れるレイクタウンの南端を渡る橋を越す。武蔵野線の陸橋をくぐると、ひらけた「街」が広がっている。人工的なニュータウン。そこに人が溢れていると好きじゃないんだけど、朝6時すぎは人がほとんどいなくて、とても閑静だ。テーマパーク内を走るような感覚で、気持ちいい。さっそく池の方へ進み、周囲を走ってみる。
これがとてもいいコースだった。いいコースだろうなとは想像してたけど、想像以上にいいコースだった。今回ランしたコースの中でも随一の優良コースだ。まず人が少ない。舗装されていて走りやすい。緑が多い。水辺で風がさわやか。何より陽春のカラッとした空気、暑くも寒くもないちょうどいい気温の中走るんだから、そりゃ気持ちいいだろう。大好きなコースになった。

ぐるっと回ったところでちょうど25kmになったんで、ランは終了。近くのコンビニで朝食買って、水辺のベンチに座って食べた。
ごく控え目に言っても、最高の朝ごはん!
食べたのはサンドイッチとか海苔巻きなんだけど、そのシチュエーションで食べれば、めっちゃ上手いに決まってる。気持ちもお腹も満たされた。

5月4日(火)
二日続けて北上する。今日の目的地は埼玉スタジアム。行くのは初めてかもしれない。
舎人ライナーぞいをずっと進む。これも定番コースのひとつだ。ただ今まで舎人公園までしか行ったことがない。今日はその先まで行く。て言うか舎人ライナーって舎人より先まで行くのね、知らなかった。見沼代親水公園っていうところが終点。モノレールの端から端まで走るっていうレアな経験ができた。
そっから先は狭い道を縫うように行く。昨日、Googleマップで予習してたから、割とすんなり進める。途中、「峯八幡」てところを通った。事前に道を調べてて、その通りの名前が「峯八幡坂通り」だったことは知ってた。ただ「峯八幡」には、なんの意識も持ってなかったんだけど、脇を通り過ぎた時、バス停のロータリーが見えて、なんか見覚えのあるところだなって記憶がよぎった。そういえば、昔サンチャイルドのバスの企画の撮影で来た事があった。公道ではあるけど、ロータリー内は他に車が来ないんで、ゆっくり撮影ができる場所。「そこだったか~」って感慨を持つ。公共交通機関を使って、行ったことのある場所に、自力だけで行けた時は結構うれしい。今回は思いがけず、それに気づいた感じだったんで、そのサプライズ感が、よりうれしさを強調させた。
戸塚安行のあたりで一本進路を東にうつし、けやき通りを北上する。歩道が広くて、チャリと歩行者のレーンが別れてるんで、走りやすい。思った以上に、長く続く道でうんざり感はあったけど、東川口で武蔵野線を越えて、浦和美園のイオンモールが見えたら、もうすぐゴールだなって感覚持てたんで、気持ちを持ち直す。それにしてもまたイオンモールなんだな。埼玉へ北上、イオンモールがゴール近くってのが、はからずも続いてたんだな。
スタジアムがゴールってのは、テンション上げやすい。スタジアムの周りは割と建造物が少ない。遠くから姿を認めると、「おお、見えた!」って一気に気分が晴れる。この感覚は久しぶり。大規模のマラソン大会はスタジアムがスタート・ゴールになってるケースが多い(最近はめっきりないけど)。「もうちょいでゴールだ!」って思いながら、最後の数キロを走るのは、フルマラソンの一番素晴らしい時間でもある。その擬似体験を存分に楽しんだ。

埼スタの周りは運動公園的なつくりになってて、ランナーも何人かいた。サッカーやってる親子もいて、朝7時前から割とにぎわってた。こないだの等々力もそうだったし、日産スタジアムもそんな感じ。どこのスタジアムもそうなんだろうな。近くに庭園もあって、バラのアーチゲートがあった。「ジョージ・ベスト」っていう品種のバラが植えてあったところは、さすがサッカー場の庭園。残念ながらまだ五分程度だったけど、レッズカラーでもあり、マンUカラーでもある「赤」の花を咲かせてた。

浦和美園の駅まで走って、今日も25kmでミッション完了。今日の補給食は、昨日日暮里のエキナカの「小麦と酵母」で買った角煮パンにした。おいしい!
よしよし、これで4日目も無事終了だ。
帰りの電車内では、ブレイディみかこ 著「THIS IS JAPAN」を読んでた。中でも日本の保育園を取材して書いてたルポルタージュがすごく良かった。視点がユニークだし、的を射ているし、鋭い。「保育の仕事は政治のあり方次第でクールにも、アンクールにもなる」っていう一説がとても好きだった。
5月5日(水)
最終日。西(東京)、南(神奈川)、北(埼玉)、北(埼玉)と行ったんで、最後は東(千葉)。今日は「かしわ記念」の当日なんで、船橋競馬場へ行くことにした。もちろん中には入れないけど、雰囲気を味わおう。
うちから千葉方面へ行くには、4つ大きな川を渡る。隅田川、荒川、中川、江戸川だ。
市民ランナーにとって川は、練習グラウンドのような場所。とても親密なところだ。
一番近い隅田川は庭のようなもの。ここで走るのは、自分ちで練習してるくらいの感覚だ。
荒川は一番よく使うホームグラウンド。ここが一番苦楽をともにする。
中川までは月1・2回しか行かないんで、ここまで来ると遠出した感じがある。前出の2つに比べると、ランニングコースがしっかりあるわけでもないんで、やや窮屈な感じもする。ただあんまり来ないだけに新鮮さはある。
江戸川は完全にアウェイグラウンド。家からここまで来たのは今日が初めてだ。ここも大きな川で、ランニングコースがあるからランナーも多い。3月に初めてここを走った。走りやすい。多摩川なんかとも似てる印象だ。
今日は初めて一日で4つとも越える。中継ポイントがはっきりしてる分、距離の感覚がつかみやすいのがいい。
江戸川を越えると千葉に入る。一番川寄りにあるのが市川市の真間地区。真間川沿いの桜は見事で、3月にも走りにきた。とてもいい桜並木。それなりに走りやすいコースだけど、ランナーが少なかったのも良かった。今年の桜の時期は、ここと小松川公園の千本桜を見に行った。コロナ禍だろうとなかろうと、人がいようといまいと、桜並木を走るのはとてもいい。幻想的な気分になって、夢見心地のまま走れる。ちなみに「市川真間」駅は、母の日の前後だけ京成線の駅名表記が「市川ママ」になる。今日もそうなってた。いろいろ考えるなって感心する。
船橋市に入ると、すぐ中山競馬場入口の交差点になる。この辺は土地勘のあるところ。目的地も近いかなと思いきや、そっから5kmくらいある。船橋って広いんだな。

船橋競馬場にはちょうど2年前の「かしわ記念」の日に観戦に来た。競馬場の周りに競輪場とオートレース場も併設されている。ギャンブル華の街だ。入り口のところでいつものように写真を撮った後、裏手の方に回った。歩道橋の上から、トラックの中の様子がのぞけた。朝6時半くらいで、コースで調教しているところが見えた。JRAの競馬場では見れない光景、それもその時間だからこそ見れた。ちょっと得した気分だ。ちなみに「かしわ記念」は家帰ってからTV観戦。カジノフォンテンが地方馬(しかも地元船橋所属馬)として10年ぶりに優勝するっていう感動的なレース。見事に単勝馬券もゲットできた。「朝、あの場所にいたのにな。生で見たかったなあ。」って気持ちは沸くけど、馬券当てられたし、いいレースだったから、それで十分だ。
近くに谷津干潟ってところがあるんで、足を伸ばしてみた。ここは、まあ干潟ですね。地図で見ると池みたいになってるから、周囲を走れるのかと思ったけど、そういう感じでもなかった。中央にバラ園があるようなんだけど、そこに行くにも住宅地の中を通って行くしかないみたいなんで、行かなかった。
そこで終えるつもりだったけど、なんとなく消化不良なんで、すぐ南側にある若松公園てところへ行くことにした。干潟からつながる用水路があって、それに沿うように進んでいく。
そして最終的に行き着いたのは…

東京湾でした!
それがなんとなく、この5日間のランニングの集大成的なゴール地点に感じられたんで、納得できた。
(実際には、そっから近くの駅まで走って戻ったし、しかも道間違えてだいぶ距離ロスしたんで、ゴールとはならなかったけど)
無事に5日間走り終えて、それなりに達成感がある。
結局128km走ってた。こんだけ距離を走っても、あんまり疲労感はないし、体の中でまったくイタむところはない。たぶん明日も走れるし、走ることになる。シューズのおかげもあるけど、筋力がともなわないと達成できなかっただろう。去年の今頃はケガ(足底筋膜炎)の兆候をかかえつつ、だましだまし走ってたから、それに比べると隔世の感がある。この時期、健康に走れるのは、素晴らしいことだ。
大型連休の過ごし方としても悪くなかった。前日、走るコースを調べる。Googleマップで全景を見て、さらにはストリートビューで街の風景も頭にインプットする。走り終えた後の食事をどこで取るか。店を調べたり、目的地の近くで食べやすそうな場所を探したりする。持っていく本を決めて、補給食とドリンクとともにランニングバッグにつめる。そして20時過ぎには寝て、翌朝4時から走り出す。このサイクルがすごく気に入った。それを毎日続けられたことは、幸せなことだ。
やり残したことが一つあった。一日目に杉並区で走ったことで、23区全て走破したと思ってた。家に帰って地図を見直してひとつひとつの区でのランを思い出していったら、あれっひとつ抜けてる。たぶん目黒区を走っていない。意外な落とし穴だった。「目黒区を走る。」それを次の目標にしよう。たぶんすぐに実現できる目標だ。
そしてこの5日間で気づいた一番大切なこと。片道ランは「ゴール」があっていいなってこと。
そこを目標に進めるんで、尻上がりに気分を盛り上げていける。「少し距離短くしてもいいかな」って妥協することもない。さらにはゴールに着いた時の、達成感も味わえる。家に帰るだけでは決して味わえない感覚だ。それを5日間、毎日感じれたんで、とても充足された日々だったかなって思う。
「ランニングは、ゴールがあるとがんばれる。」それを学べた5日間だった。



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