210320 千葉
- 光太郎 笠原
- 2021年3月27日
- 読了時間: 7分
更新日:2021年4月3日

年明けから新型コロナウイルス感染拡大にともなっての「二度目」の緊急事態宣言発令、そして「二度目」の宣言解除を翌日に控えた日。「柏の葉春らんRunマラソン」で「二度目」のサブ3を達成できた。
1月は520km走った。
正月休みの時期はもちろん長く走れる。それが明けてすぐの緊急事態宣言だったんで、その後も走ることしかできないんで長く走る。エントリーしてた大会がすべて中止になるんで、その分練習で長く走る。そんな感じで走行距離が伸びてった。
2月も500kmだ。
1月は休み多いし、日にちも31日ある。2月は28日しかない。そこで500km走るのは本当にしんどい。ちょうど4週間分の日数だから、1週間で125kmっていう計算になる。この目標を毎週こなしていくため、走行距離を足し算する。平日15km、土日20kmでどうだろう。一週間で115km。それだけ走っても、ちょっと足りない。毎日少しずつ上乗せする。ウィークデーにも20km走ったり、土日で50km以上走ったりすれば、なんとか届く。「あれっ、これって休みがないぞ」ってことに後から気づく。
そんな訳で1・2月は休みなく走り続ける。雨が降ろうと、気温が氷点下になろうと、繁忙期で仕事がかさもうと、土曜が出勤日だろうと、毎日走る。まあ、そういうのキラいじゃないんだけどね。
そんなこんなで3月の前半も同じペースで走り続け、待望のフルマラソン復帰戦を迎える。
大会当日の話。
スタートが10時過ぎで、今回は遠征ってほどでもないんで、朝はのんびり始動。納豆ご飯食べて出かけた。この日に向けて、ローディングはしっかりやった。前々日の夕食は鰻の蒲焼と1合の白米、前日の夕食はパスタ200g(乾麺)をトマトソースで食べた。前日の昼食には、会社からの給付金使って「中勢以」の神戸牛のステーキ弁当を食べたりもできた。なんだか体調はいいような気がする。むしろ少し体が重いくらいだ。でも前回のようにからっ欠になるよりこの方がいいだろう。行きがけに西日暮里の「ポポー」のサンドイッチも買おうと思って寄ってみた。個人的にはあそこのサンドイッチが世界一おいしいと思ってる。ところが今日は定休日。普段土曜日はやってるんだけど、今日は祝日でお休みのようだ。意外な落とし穴だった。そんなつまずきはあったものの、極めて順調にレースを迎えられた。
つくばエクスプレスで柏の葉キャンパスへ行く。そこからバスで会場の柏の葉公園へ。そこの陸上競技場がスタート・ゴール地点。公園内をぐるぐる回る周回コースだ。ここ最近のレースで周回自体には慣れてきたけど、今日は1周3kmのコース。そこを14回も回る。退屈さとの闘いっていう意味で、メンタル的に厳しい条件だ。気候は良かった。気温こそ15℃前後あって、少し高いけれど、くもっていて日差しがない。風も穏やかだ。「今日が今シーズン一番の勝負レースになる」って気持ちでレースのぞんだ。
陸上競技場のトラックからスタート。そこを1周した後、競技場の外へ出る。前半は林道を通るのどかな道だ。やや傾斜もあるところがいい。リズムがつけられる。ただ舗装路ではないんで、そこはマイナス。足元に気をつけながら進路を選ぶ。中盤からは舗装路。林道が終わり、開けた道になる。直線が長いところがあってそこはいい。逆にその折り返しは180度のターンになるんで、毎回負担だ。コースの後半、再び競技場の方へ戻っていく。1周の終わりが見えてくるんで、精神的にはラクなセクションだ。最後の競技場のトラック1周はやっぱり走りやすい。そこでリズムに乗って次の周回へと向かう。そんなコースだ。
今日のプランは、4:20くらいで入って、中盤から徐々にあげていき、後半も落とさず走り切るっていう作戦だ。1・2周目終えて、そのプランよりやや早かったけど、まずまず順調な入り方。息も切れていないし、無理はない。今回もテンポネクストを履いてのぞんだ。1周目の途中で右の靴ヒモがほどけていることに気づいた。「どこかで結び直さなきゃ」と思ったけど、走っていてそんなに不都合がない。かなりタイトな作りの靴なんで、ヒモ結んでなくても問題ないような感じだ。結局最後までヒモ結び直さずに走り切った。別に誇るわけじゃないけど、ひとつ武勇伝ネタが増えた感じだ。
3周目終えたところで10人ぐらいの大集団に追いついた。どうやらそれがサブ3ペースのランナーたちだとわかったんで、そこに着いていくことにした。これまでの経験から、集団走にくっついて走っている方がエネルギーの温存になるってことはわかってた。ただ、それがオーバーペースになると、結局最後まで持たないって事もわかってたんで、慎重にペースを見極める。
『大丈夫、無理してない。』
しばらく走っても、負担がラクだっていう感覚だったんで、そのまま集団走を続けた。その集団を先頭で走ってくれているランナーが、一般参加の方なんだけど、ペースメーカーのように正確なラップで走ってくれる。こっちはその後ろで着いていくだけなんで、余計なことを考えずに済む。この集団に着いて、前半を走れたことが、今日すごく良かったところだ。あの先頭ランナーの方にはとても感謝している。
ちょうど半分の7周終わったところで、この集団が崩れた。8周目はまだ何人か同じペースのランナーもいたんで、合わせて走ったけど、そのランナーもペースが落ちはじめた。自分はまだ余裕がありそうだ。ここからは「自分でレースを作っていく」って気持ちに切り替える。残り5周だ。
前回、補給が十分じゃなくて、後半脚が痙攣したっていう反省を生かし、今回は補給面にすごく気をつけた。レース前のローディングはばっちり。水分も毎周回ごとに摂った。エナジージェルもポーチに入れてて、ちょこちょこ飲んだ。今日は痙攣も、ハンガーノックも大丈夫。単独走になり、例によって時計はほぼ見ずに走ってたんで、あんまり自分のペースを把握してなかった。感覚的には「ちょこっと落ちたかな」くらいのイメージだったけど、実際にはほぼ落とさずペースを保ててる。我ながら大したもんだ。周回数だけ間違えないよう慎重にカウント。最後の周回に入るところで、電光掲示の時計がちらっと目に入る。「このまま行ければサブ3達成できる。」
ラスト1周の3kmはそんなに苦しむ事なく走り続けられた。前回のサブ3の時は最後ホント苦しくて、死に物狂いで走ってた記憶あるけど、今回はだいぶ余裕がある。そこがとても嬉しいところ。そんなに無理して走るもんじゃない。こうやってダメージ少なく目標に辿り着けるのが、よりクレバーだ。今日でランニング生活が終わるわけじゃない。多分、数十時間休んだら、また走り出す。その余力を残しておけるってのが素晴らしいところだ。
最後は競技場のトラックを1周する。そのフィニッシュの仕方はやっぱり気持ちいい。前後にランナーいなかったんで、ゴールテープも切らせてもらった。タイムは2:59:18。あと数秒でリミットだったから、余裕なかったことに驚いたけど、無事にやり遂げられたことに心から安堵した。しっかり状況確認できた後、「よしっ!」って声出して、握りこぶし作ってた。自然と出た行動だった。その場で記録証を発行してもらい、係のおじさんに「サブ3、おめでとうございます」って声かけてもらった。心の底から「ありがとうございます!」って素直に応えられて、上機嫌だ。
この気持ちは何度味わっても格別にいいもんだ。前回のサブ3から1年以上経ち、今シーズンはなかなか結果が出ない大会が続き、今年に入ってからは大会自体の中止も続いた。そんな流れの中で、一気に挽回しての記録達成。
フルマラソンにまぐれはないけど、1回だけじゃそう言われかねない。2回目となればより誇っていいはずだ。
レース後に CBランニング部で報告したら、石田さんからも、「2回目」ってところを祝福してもらえて、より気持ちが満たされた。えっへん、どんなもんだい。
終わった後、ららぽーと柏の葉のフードコートで食事。家には16時頃帰ってきた。今日のごほうびは、家の近くにあるシフォンケーキ専門店のプレーンケーキ。甘さ控えめの生クリームをたっぷりつけて食べた。今日の気分でいえば、もっと濃厚な甘さで良かったかも。まあ十分楽しめたからいいや。
フルのシーズンの後半に来て、しっかり今年も目標達成できたんで、心底ほっとする気持ちだ。
今年まだエントリーしてるフルがあるけど、ファンランとしてのぞめるようになったってところも嬉しいところ。ランニングを長く楽しんでいくためにはメリハリが大切。奇しくも緊急事態宣言が解除されたし、気楽に外出ができるようにもなる。リラックスした気分で、遠征ランも再開していこう。そして、大好きな春と、苦手な夏を乗り越えたあと、来シーズンもサブ3を維持していくために、練習強度をあげていこう。
でもそれは先のこと。今後しばらくは「楽しみ」として、ランニングをしていこうかな。

Comments