201229 埼玉
- 光太郎 笠原

- 2021年1月3日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年3月29日
CBランニング部の練習会をしてきた。
結成1年迎えてようやく初めて実現できた。これまでも話はあがってたけど、コロナの影響があって、のびのびになってた。開催するのにここまで時間かかったんで、集まれたのはそれなりに感慨深い。そして、ランニングはじめてから、人と一緒に練習すること自体がはじめて。どんな感じになるか楽しみでしょうがなかった。
集まったのは、村田さん、石田さん、自分の3人。場所は見沼台用水西縁、通称ヘルシーロード。普段村田さんが走ってる練習コースだ。北浦和駅で村田さんに車で拾ってもらって、現地へ向かう。9時過ぎスタート。天気良かった。気温は10℃以上あって、風もないから、寒さは感じない。3人で話して、だいたい20キロを目安にジョグすることにした。
用水沿いの道を走る。
ずっと桜並木が続く。未舗装のところもたくさんあって、すごくのどかな印象の道。スタートしてから5キロくらいは雑談しつつ、キロ6分ペースでゆっくり進む。そのペースだと、息も切れないから、会話するのも苦にならない。久々にランニング仲間と会ったことが嬉しくて、走りながらの会話に華が咲いた。気持ちいい序盤だった。
舗装道路が多くなるタイミングでペースも上げた。キロ5分程度。口数は減るけど、苦しいほどではない。今日のコースはほとんど信号がないから、ほぼ止まることなく進めるってところも良かった。10キロくらい走ったところで川口自然公園というところに着き、そこで水分補給のため、休憩した。
後半入ったところから、「みんなが走ってるところを動画で撮ろう」ってことになり、走りながらの撮影に挑戦。これがとても難しい。
まず、先行して前から撮ろうとすると、前が見れず危ない。並走して撮る方がまだマシに撮れる。でも、走ってる時の上下動がどうしても抑えられず、画面がブレブレになる。後ろから前のランナーを撮ると、画面も見れるし、前方も見れるから、それなりに注意払って撮ることはできる。ただ、後ろからの姿しか撮れないんで、ランニングフォームを確認するにはあまり適さない。なかなかうまくいかず「ひとりマネージャーが欲しかったね」って言ってた。その試行錯誤の過程もなんだか楽しかったな。
結局、一人が先行して進み、止まってから撮るっていうのが一番うまく撮れた。不十分ではあったかもしれないけど、撮った映像見返すと、結構興味深い。自分の走ってる動画見るのは、ほとんど初めての経験。「こんなフォームなんだ」ってのが、それなりにちゃんとわかった。
自分のフォームはかなり前屈みになってる印象だった。石田さんのフォームと比べると、その差は歴然。前傾自体は悪くないのかもしれないけど、背筋が伸びていないのが気になった。それから、石田さんに「笠原さん、かなりガニ股になってますよ」って指摘されたことは、自分にとっては大きな発見。確かにそうかもしれない。足が外に向いて着いているんで、推進力が真っ直ぐ前に向いていない。かなりエネルギーを散らしているんだろうなって思う。これは独りで走っていたら、ずっと気づかないままだったことだろう。教えてもらったことは、今日最大の収穫だろう。
石田さんは、走りの特徴を見抜くことにとても長けた人だ。村田さんの足の上げ方のことについても、的確にアドバイスしていた。お返しに、石田さんの特徴を伝えて、アドバイスしてあげたかったけど、「とてもキレイなフォームですね!」しか言えることがなかった。文句のつけようがありません。
同じ道の往復ではなく、円を描くコースを選択したんで、後半も違う道を通る。それにしてもひたすらな田園風景だ。見渡す限り、田んぼと畑が続く。街灯はないから、多分夜走ったら、怖いところだろう。一度走っただけではコースの全貌を把握しきれない。もう一回同じところ走れって言われても、多分わかんないだろう。田んぼの切れ目の小さい農道の入り口みたいなところで、村田さんが「そこ左ね」って教えてくれる。この建物も何もない風景の中で、よく道わかるなって感心しながら走ってた。
20キロ過ぎたところで、小さな川にかかる橋があり、そこからの見晴らしがいいんで、3人で記念撮影した。

最後の1キロは、キロ4分ペースにあげてダッシュ。自分はかなり息乱れたけど、隣の石田さんは、ほとんど呼吸の音が聞こえず、たいしたもんだなって思ってた。そういう時でも深呼吸を意識しているそうだ。それも今度試してみよう。
結局22キロちょうどくらいのランになった。冬休み初日、これから1週間走り込むつもりだから、そのスタートとしては、悪くない負荷のエクササイズだ。
ちょうど昼過ぎくらいにあがったんで、近くの焼肉屋さんでランチした。今後のマラソン大会の出場計画なんかを話しながら、クールダウン。「また、やりましょう」って話し合った。
あらためて。今日練習会できたことは、本当に良かったと思う。
年末の時期に開催したこともあって、なんだか一年の総決算的なランになった。2020年を振り返ると、当然コロナの影響ってことを考えざるをえない。いろいろと制約を受けて、普段の生活の様式が、それまでとは一変するようなドラスティックな一年だった。そんな中で、ランニングは自分の生活の中での大きな軸となり続けてくれたんで、とても救われた感じがする。大きなイベントが軒並み中止になり、自分が言い出しっぺになるような集まりもほとんどしなかった。だから今日の練習会はすごく楽しかったし、特に思い出深いイベントになった。
今日特に思ったこと、それは満足に対する閾値について。
楽しいことがたくさんあるのは、いいことだとは思うけれど、あんまりありすぎると、それが日常になっちゃって、一つ一つの輝きが薄れるように思う。そうすると満足するための閾値が上がって、本来は十分楽しいはずのことも、そこに達しないことが出てくる。それに比べ、今年みたいに日常の盛り上がりが乏しいと、これくらいのイベントでも、めっちゃ楽しく感じる気がする。だって今日のイベント「男3人集まって、田舎道を20キロ走る」ってだけだもんね。それでいいんだから、とても幸せだ。だから、このレベルで満足の閾値が「楽しかった!」に達する状態でいることが、心の持ちようとして、実はすごく豊かなことかなって思うし、その状態が続いても、それはそれで悪くないかなって。
年末も当然走り続けて、今年の総走行距離は4,200キロになった。
どのくらいかと思ってネットで調べてみた。
新幹線で博多から函館までが、2,055キロらしいんで、それを往復できる。
アメリカ大陸でいえば、ニューヨーク~ロサンゼルス間が、約4,000キロ。大陸横断もできる。
うん、かなりの距離ってことだ。
途中、足底筋膜炎になって、あんまり走れない時期があったことを考えると、悪くない数字だ。特に後半の4ヶ月は月間400キロ以上走ってた。
それでも来年は、まだ今年以上に伸ばしていける気がする。それが次のモチベーションだ。
来年はケガなく、一年間走り続けられる年にしたいなって思う。



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