201003 埼玉
- 光太郎 笠原

- 2020年10月10日
- 読了時間: 6分
更新日:2020年11月23日

「彩の国マラソン」に参加してきた。
2月に高知龍馬マラソン に出て以来、約8ヶ月ぶりの大会。例年夏は大会に出ないから、これくらいのブランクは毎年あるんだけど、今年は特別な感情を持つ復帰戦になった。コロナ禍にあって、軒並み大会が中止。エントリーしてたものだけでも5つくらいあったし、エントリーする以前に中止が決まったものも含めればもっと多い。この秋から冬にかけても、大きな大会は開催できず、ようやく探し当てた中規模の大会。期するものがあった。
9月はよく走った。自己最長となる走行距離400kmを達成した。走らなかったのは1日だけ。連日10km以上走った。そして土日はすべて20km以上。シルバーウィークには4日連続で20km以上走った。ゆっくり走れば足への負担も抑えられる。体が慣れればそのくらいの負荷はなんてことなくなる。確実に丈夫になってきている。
8~9月は身の回りが騒がしかった。
まず大橋さんが社長になった。お世話になってきた浅香顧問が退任された。同僚の山田さんが結婚した。そして同期の井上良子が退職した。自分が手がけた母親の自費出版本「イルカのひとりごと」が完成したってのもあった。
ひとつひとつの出来事に対して思うところもあるけれど、あまり深くは考えない。自分はひたすら走ってた。「涼しくなって走りやすい季節になったなあ」なんて考えながら。
彩湖をちゃんと走るのは初めてだ。緊急事態宣言が出る少し前くらいに、CBマラソン部で「彩湖で練習会しよう」って計画があったけど、直前で中止にしたこともあった。そんな経緯もあるから、今日大会に無事参加できたことは、とても感慨深く思える。
彩湖は1周約5kmのコース。今回はハーフにエントリーしてる。ぐるぐると4周回る。思ったより参加者は多くて、ハーフだけで300人以上が出る。ただ、そこまでガチな雰囲気はなくて、みんな気楽に走るって感じのテンションだ。自分としても今日はあくまで調整ラン。4:30くらいのペースで走ろうかなって心づもりでスタートした。
夏に買って、まだ1回しか使ってなかった2足目のズームフライ3を履いて臨んだ。やっぱりいいシューズで、まだコンディションもいいから、自分の想定よりもスピードが出る。
そんなに飛ばしてるつもりもなかったけど、4:20くらいのペースで入ってた。
『こりゃ、速すぎる。』
そうは思ったけど、無理にペースは落とさず、なりで走っていく。
序盤で感じてたのは、「やっぱり大会はいいもんだな」って感覚。独りで黙々と走るのも好きだけど、こうして整えられた状況で「さあ走ろう!」ってなると、気が引き締まって、普段より気合入れて走れる。少ないながらも、応援してくれてる人がいるのもいい。いくらズームフライ3がいい靴でも、普段のランでは、ここまでハイペースにはならない。やっぱり「大会」という雰囲気に盛り立てられてるんだろう。
1周目を終えて、そこでの平均ペースが4:19だった。少しスピードをあげれば、サブ3ペースで、ハーフでの1時間半切りも見えてくる。ちょこっとそれが頭をよぎったんで、今日はあえてペースをあげないって選択をした。
今日そこまで負荷かけちゃうと、消耗も激しそう。明日からも毎日走るし、何より今日は暑いから、サブ3で走っちゃうとヘトヘトだろう。そんな訳で、タイムを気にしないために、その後一切時計を見ないことにした。
結果的にこの選択は正解だったように思う。
そういえば、3月に買ったアップルウォッチをつけて臨む初めてのレースでもあった。
途中から時計は見なかったんで、ペースを確認する用途では使わなかったけど、スマホをポケットに入れて走るよりも、遥かに快適だ。
もちろん音楽も聴きながら走った。先週手に入れた、Ken Yokoyamaの『Bored? Yeah, Me Too』は本当にいい。『You Are My Sunshine』とか聞いてると、ホントに元気が出る感じだ。ただ今日の自分にとっては、Sunshineは大敵だったけどね。
彩湖はいびつな形をしている。うまく表現できないけれど、ひょうたんみたいな細長い形だ。東西の幅が狭く、南北の幅が広い。この南北の道は林の中を通るところが多く、木陰も多くある。特に東側の道、スタートしてしばらくは、ずっと木陰だ。キンモクセイの香りも漂っていて、それなりに快適に走れる。そこを抜けて、一番北側に出たところがコースの中では一番の難所。急坂があって、しかも日差しを遮るものがなくなるところだ。周回なんで、ここを何回も通るけれど、毎回うんざりするパートだ。今度は坂を一気に下り、間をおかずにまた急坂が出てくる。しかもその後に距離調整のための迂回コースを走ることになる。ちょこちょこと方向転換が必要になるんで、この辺も好きじゃない。そこを超えると西側の道に出る。再び林を通るコースになり、少し気分も晴れてくる。そして、最後に幸魂大橋っていう橋を渡って、スタート地点に戻る。そんなサイクルの繰り返しだ。
3周目くらいになると、序盤に感じた「大会はいいもんだ」って感覚がすっかりなくなって、「こんなしんどい思いをするなら、大会なんて必要ないな」って気分が芽生える。普段のように好きな20kmをゆっくり走ってればラクだったのにと。
そんな訳で、徐々にふてくされていくんだけど、そのネガティブな感覚を制御するのはお手の物。レースでは毎度のことだ。決してペースを緩めず、足を止めない。ひたむきに走り続ける。
そしてラストの4周目になると、ゴールが見えて、気持ちが昂っていく。そうなることがわかっているから、自分の感情との折り合いもつけやすい。
最後の周回では、バテてきた先行ランナーを何人か抜けたし、後ろから抜かれることもなかった。感覚としてペース上がったかなって気もしてたけど、あとで記録見ると、そこまでではなく、イーブンペースで走り切れてるようだ。でも、後半に気分上げて走り切れたことは収穫だろう。
ゴールタイムは1時間33分台。そこまで負荷がかかることなく、このタイムで走り切れたから、結果としては悪くない。気温25度超える夏日の中を走りきった割には、レース後もそこまで消耗していない。次への上積みが見込める、上々の叩き一走目だろう。
レース後の余韻にひたることもなく、大会会場からはすぐに移動。
ランチは戸田公園駅から歩いていける距離にある「ステーキガスト」へ行ってきた。
実はこれが今日一番の楽しみでもあった。リブロースステーキとハンバーグのセットを注文。そして、それと同等もしくはそれ以上に楽しみしていたビュッフェ形式の健康サラダバーもオーダー。目一杯食ってきました。
レース後の高揚感と空腹感で、めっちゃ美味しく感じた。メインディッシュはもちろん、サラダもバリエーション変えて3皿。1杯目は普通ライス、2杯目はカレーライス、おまけにパンまで食っちゃったり。デザートにプリント杏仁豆腐食って、最後はコーヒー飲んで一服。至福のランチタイムを過ごした。いい店だな。また彩湖で大会あったら、ここへ来よう。

ようやく再開したマラソン大会。今日このレースに出て、きちんと走り切れたことは、とてもよかったように思う。
今後の大会については、例年のように開催しないってものも多いし、まだ不透明なところも多い。どうなるかは注視していきたいけれど、徐々にいい方向に進んでいくんじゃないかなと、楽観的に考えてる。




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